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by noto-tourism

まだあった!能登の名水/前出猪平薬水

思えば奥能登の名水と聞けばどこにでも行ったもので、中には紹介できないぐらいグロい水だったり、いつのまにか有名になったのか久しぶりに行くと立派な祠ができていたりで、“名水”に絞って能登を周るのもなかなか面白いものです。

今日ご紹介するのも名水のひとつなんですが、それは一般に広く知られている名水とはチョット異なり、文献に載ってはいるものの現在は忘れ去られようとしている知られざる名水です。

その水があるのは能都町・猪平地区。そこは海の町・能都町の海岸線から5kmほど進んだ山間部にある集落です。
ここには、沸かした水を飲むと浮腫が治るといわれている音無川の薬水というものがあるんです。
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雨が降ったあとで水は濁っていますが、普段はきれいな清流です。


昔々、羽根を怪我した鷹がこの水で傷を癒しているのを旅の僧が見つけたそうです。この僧は行基ではないかとも言われているのですが、詳細は分かりません。
さて、この鷹を見た僧はとてもこの水を気に入りゴクゴクと飲んでいたのですが、どうもこの水には傷を治す効果がある様子。さっそく地元の浮腫で悩んでいた老婆にこの水を勧めてみたところ、なんと翌日の朝には腫れがひいていたそうです。

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ちなみに薬水のそばには地蔵があり、目の前には大きな杉が立っています。
この杉、植林されたものではないのらしく手入れはされていないのですがパッと見ても直径1m以上はある立派な巨木です。樹齢でいうと300年はカタイんじゃないでしょうか。

あまり知られていないこの薬水ですが、地元の方の話によると珠洲や遠く加賀のほうからもわざわざ汲みに来る人がいらっしゃるようで、薬水への道の登り口にある山本さんのお宅には『おかげさまで腫れ物が治りました』と感謝の電話や手紙がしばしば届くそうです。

ぜひ一度行ってみたい!という方は、猪平の集落に入りましたら赤い防火水槽の建物を見つけてください。えっ!?赤い建物が見つかるか心配ですって?
いやいやメインストリートが一本あって、その道沿いですから迷うことはまずありません。
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赤い防火水槽の建物を見つけたら、あとは分かれ道を山側に登っていくだけです。
今回は積雪の為歩いていきましたが、実際は未舗装林道が続いていますので車の乗り入れも可能です。

分かれ道を1kmほど進むとまた分かれ道があるのですが、戸惑うことはありません。
この分かれ道の真ん中が薬水の通り道になっているんです。
そして取水用のパイプが取り付けられているので間違えることもないと思います。

ちなみにパイプから取水された薬水は猪平集落の各家庭の蛇口に繋がっています。つまり猪平の人たちは毎日薬水を飲んで腫れ物知らずってことですよね。羨ましい限りです。
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by noto-tourism | 2005-01-19 19:05 | 名水