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by noto-tourism

谷崎の地蔵様に願う

難聴に悩まされている方はいらっしゃいませんか?
最近は小型で性能の良い補聴器も数多くありますが、できれば自分の耳で生の音を聞きたいものです。

今日ご紹介するのは珠洲市鵜飼の谷崎地区にある、耳が治るという言い伝えがある“谷崎の地蔵様”です。
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お地蔵様の周りを頑丈そうな石の祠が囲っているのが分かるでしょうか?

このお地蔵様にはこんな云われがあるんです。



天保14年ごろ、この鵜飼村には甚左衛門というお百姓さんがいました。
お百姓さんですから田んぼや畑で農作物を育てるのが仕事ですが、いつも豊作豊作でとっても幸せな日々を送っていました。

しかしそんな甚左衛門にも一つだけ悩みがあったのです。それは息子の甚五郎のこと。
目に入れても痛くないほどに可愛がっている一人息子の甚五郎は、生まれつき耳が聞こえないのです。
甚左衛門は、なんとか甚五郎の耳が治らないものかとあの手この手を尽くしましたが、甚五郎の耳を治すことはできませんでした。

そんなある晩のこと、甚左衛門の耳元に妙な声が聞こえてきました。

『谷崎の峠道の火葬場近くにあるお地蔵様に願をかけなさい』と。

甚左衛門は、これはきっと神様からのお告げと思い、早速息子の甚五郎を連れて二人で一心不乱にお祈りをしました。
すると奇跡は突然起こったのです。

甚左衛門はお地蔵様の後ろに回り、ポンッと手をたたきました。
するとどうでしょう、甚五郎はその音に反応し、そちらに顔を向けたのです。

『あっ!聞こえた!』

二人はたいそう喜び、すぐさま頑丈な石の祠を建てて祀りました。

その後、大きくなった甚五郎はその手先の器用さを生かして、鵜飼の祭りに使われる山車の絵を書いたり、人形の飾り付けをするようになったそうです。

おしまい。




どうでしたか?
どうやらこのお地蔵様のおかげで聞こえなかった耳が聞こえるようになったようですね。
他愛もない民話のようにも聞こえますが、なにかしら根拠があってこそ民話が生まれたのかと考えると、奇跡を信じてみてもいいのかもしれません。

ちなみにこのお地蔵様、昔は別の場所にあったそうですが、現在は国道249号線沿いの海の近くにあります。地図はこちら
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by noto-tourism | 2005-03-23 13:07 | 能登の観光情報(珠洲市)