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by noto-tourism

行延の弘法水

 能都町の名水を調べた後、他にも近くに名水はないものかと知人に聞いたところ、内浦町行延地区の弘法の井戸を教えてもらいました。

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 こちらはその名のとおり弘法大師の伝説が残る湧水で、平安時代に弘法大師がこの地を訪問した際、喉が乾いたので民家に立ち寄り、家人らが遠くまで水を汲みにいったことを不憫に感じた大師が、杖を地面に一突きしたら水が湧き出たと伝えられています。

 う~ん、どっかで聞いたことがあるお話だ・・・。

 そう、先日曽の坊の滝を調べたときにそんな話を見たことがあったと思い出し、改めて調べなおしてみました。

 その結果、弘法大師にまつわる伝説は全国に5000以上あり、水関係だけでも1600以上あるということがわかりました。つまりこの行延の弘法水も1600伝説のひとつだということですね。
 そのなかでもこのように『喉が乾いた大師が水を所望する。老婆が遠方から水を運んで快く水を提供したので、水に不自由なこの土地に同情し,御礼に杖で地を突いて水を出す。』という話が一番典型的なもので、他にも『水を惜しんだ老婆が,嘘を言って大師を追い返す。すると湧水や井戸が白濁したり、涸れてしまって水に苦しむことになる。』という話や、『塩の入手に難儀していることに同情し、塩水井戸を湧かす。』『土地を荒らす竜を閉じこめ、竜が悔い改めて水を湧出させた。』『料理されそうになっている鮒を助けたところ片目の鮒になった。』『盲目の老婆に水をもらい、御礼に眼病に効く水を湧出させた。』という話もあるそうです。
 ちなみに石川県内だけでも弘法水の伝説は56箇所も確認されているそうで、なんだかあまりにもお腹いっぱいな伝説に食傷気味になってしまいます。

 とあるサイトの説明によると『弘法水は大師自身が掘当てた水と考えるよりは、水量はわずかながらも水の乏しい地域に数百年もの間変わらずに湧出し続け、淘汰された湧水・井戸水と考えるべきだと考えられ、一方で無数の湧水、地下水の中で特殊な水質を持ち合わせ、疾病(特に眼病・皮膚病)や健康増進、その他の水として利用できたものは、当時の衛生状態や医療技術レベルから薬水・霊水として用いられるようになり、それが水神信仰とつながって弘法水となったと思われます』と締めくくられていました。

 ちなみにこの行延の弘法水、湧出量はかなり少なく、500mlのペットボトルが1分間でやっといっぱいになる程度です。味は軟らかく、口の中がさっぱりします。コーヒーやお茶、和風だしや料理などに使うとよいかと思われます。
 ちょうど私の前に近所のおじいさんが水を汲みに来ていらっしゃったので話を聞いてみると、朝晩必ず弘法水をコップ一杯飲み、食後のお茶も弘法水で沸かしているそうです。おかげで病気知らずだと笑ってましたが、プラシーボ効果?二日酔いにも効くということでアセトアルデヒドを尿といっしょに排出する手助けをしてくれるサルフェートが含まれている可能性もありますが、成分表が提示されているわけではないのでなんとも言えません。
 町役場にはそうゆう資料(成分表)があるんでしょうかね?
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by noto-tourism | 2004-09-09 16:15 | 名水